今僕は怒りに震えている。
まず僕は午後の紅茶を飲むと腹を下すらしい。
自分の弱点に気づいてなんとなく得した気分になると同時に、まだあと800mlはある午後の紅茶を見て絶望する。
と、まぁこれは怒りではない。本当の怒りはここからだ。
昨日、部屋の模様替えをして家具の配置を変えた。
その中で、CDプレーヤーとアンプは入り口近くの壁に配属が決定した。
今日届いたミスチルの「home」を聴こうとCDを入れ替える。
と、たまたま「sense」がセットされていたので、「365日」が聴きたくてそのまま再生した。
左を向くと部屋の照明のスイッチがすぐそばにあったため、ちょっと消してみた。
そんでもって入り口のドアに背をもたげて膝を抱えて座る。
開けっ放しのカーテン。窓から覗く風景。
見えるのは所詮学生寮の隣の棟と桜の木だったけど
あ、これいい
と思った。習慣にしようかなとさえ考えるほどだった。
そのままフジファブリックのシングル「赤黄色の金木犀」に入れ替えてカップリングの「虫の祭り」まで聴き終わった頃には気分は最高潮。
よし、寝支度を全て済ませてJim O'rourkeの「eureka」フルで聴こう!と嬉々として歯を磨いた。
っで〜、座椅子とかもあればいいなぁ、とか考えながら部屋に戻る。
積みCDの中からeurekaを取り出す。
何かの拍子に太ももを触る。
べたっとした感触。
え
何
おもむろにズボンを脱ぐ。
虫関連は嫌だなと裏返す。
ガム
それは紛れもなくガム。
緑色の、道路にたまに落ちてるやつ。時間が経てば黒くなるやつ。
確かに僕もガムは噛むけど、何週間も前に切らしてるし、第一あれは食った後は白色だ。
鳥が運んで来た?いや口ばしから取れないだろう。
これは推測に過ぎないけど、うちの学生寮には洗濯室があり、そこにずらっと並んだ洗濯機で洗濯をする。
考えたくはないが、寮生が洗濯機の中に吐き捨てた.....?
いやそれは知能指数低過ぎないか...?
とか考えながら必死に太ももを消毒シートでゴシゴシ。
太もものは取れたけど、服についたのはどうしようもなかった。
時間はすでに1時半。eurekaを聴こうと思い立ってもう30分は経っていた。
もう寝なくちゃいけない。こんな事で時間を取られた。
やり場のない怒り。ここにぶつけておいた。
(たまにはである体で書いてみたかったんです。)