場当たる的

「面接の時はハキハキ喋るように」

 

大学の後期試験の面接練習の時や、バイトの面接を受ける時によく言われたことだ。

 

「ハイ!ハイ!〜〜です!」

 

面接が終わって後日バイトの採用の連絡。

 

「...はい〜!⤴︎.......ありがとうございます!」

 

そして初日の出勤日

 

「今日からここで働かせていただきます、〇〇です!よろしくお願いします!」

 

研修担当者から説明を受けながら「ハイ!......ハイ!」


実話だ。恥ずかしながら、実話だ。

 

僕はいつまでこうやって社会的なお体裁のいい自分を演じなくちゃいけないのだろう?


普段の僕はハキハキ返事したりはしない。

 

バイト先では「人当たりのいい自分」を作っていたが、そうやって社会用の自分を作ることに違和感を感じ、なんだか人を騙しているようで、やめた。

 

今も僕は別のアルバイトをしているが、いち店員として、給料を貰っている以上「当たり前だ」と思う部分(例えば「いらっしゃいませ」「ありがとうございます」)はちゃんとこなしているが、それ以上の(自然体の自分であれば絶対にしないような)ことはしない。対客用に声のトーンを上げたり、過剰な接客をしたり、はしない。時と場所によって態度を変えたくないのだ。

 

「客」と「店員」ではなく、「人」と「人」とのやりとりでありたいのだ。僕はマニュアル通りに動く機械ではない。ただの「店員」という記号に収まりたくない。僕は人間だ。

 

もちろん、社員や他のアルバイトと話している時は相槌を打つし、挨拶だってする。
それは僕の中では「当たり前」の部分であるし、自然体の僕でいるつもりだ。いい印象は抱かないだろうが悪い印象も抱かないと思うラインを心がけている。それは友人相手でも一緒だ。

 

「休憩いただきます」「休憩ありがとうございました」なんてのも言わないし、だいいち、気持ち悪さを感じる。休憩なんてとって当然だ。こっちは奴隷ではない。

 

なんか、抗ってるんだよね。会社の奴隷になるつもりはない、客の奴隷になるつもりはない。と。人としての誇りは捨てたくない。まだ会社に頼って「アルバイト」でいないとお金が稼げない、という立場に甘んじてしまっている自分に対して、悔しくて悔しくて歯を食いしばって働いている。

 

実は今休学をしているのだが、今年の一年はその「自分の力で稼ぐキッカケとなる何か」を見つける旅にしたいのだ。

 

僕が通っている整体の先生なんか羨ましい。1時間に3〜4人来て一回につき5000円。休みは週1回。諸々の備品やテナント代を引いても結構な稼ぎだと思う。
雑誌やテレビで紹介されたり、独自に開発したらしい技術を教えるため、弟子を募集したり、商売が上手い人だと思う。

 

僕はO脚矯正で通ったのであるが、正直、効いているかどうかはわからない。
4ヶ月通ったが未だにO脚が治っていないのが実情である。

 

話が逸れた。


明日もバイトだ。自然体を心がけていきたい。いや、心がけている時点で「自然体」ではないのかもしれない。


でも「素の自分」でいよう。勝手に期待なんかされちゃ困るしなんらかの幻想にかかられちゃ迷惑だから。